(本文5段落目の十時CEOのコメント中「今後、別のパートナーも加えて(提携を)進める可能性がある」の部分を削除し訂正します。)
Yusuke Ogawa
[東京 8日 ロイター] - ソニーグループは8日、2027年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前年比12.5%増の1兆1600億円となる見通しだと発表した。自社制作のゲームソフトの販売増などが利益を押し上げるものの、IBESがまとめたアナリスト2人のコンセンサス予想の平均値(1兆2213億円)は下回った。
十時裕樹・社長最高経営責任者(CEO)は決算説明会で半導体メモリーの価格高騰について、「グループの各事業に幅広く影響を及ぼしている」と指摘した上で、「(ゲーム子会社のソニー・インタラクティブエンタテインメントでは)今期におけるメモリーのコスト上昇はコントロール可能」と話した。
売上高は1.4%減の12兆3000億円、営業利益は10.5%増の1兆6000億円を見込む。決算資料によると、家庭用ゲーム機「プレイステーション5」のハードウェアについては「合理的な価格で調達可能なメモリ数量に基づく台数の販売を計画しており、損益は26年3月期と同程度」だという。十時CEOは決算会見で「プレイステーション5を値上げする予定はない」と述べた。
年間配当予想は、1株当たり35円(前年は25円)とした。
十時氏は、8日公表した台湾積体電路製造(TSMC)との次世代イメージセンサーに関する合弁会社(JV)の設立を巡り、「設備投資の負担を抑えるためのファーストステップだ(訂正)」と述べた。
同日発表した26年3月期通期の連結純利益は前年比3.4%減の1兆0308億円だった。(ソニーグループとホンダが共同出資する)ソニー・ホンダモビリティの電気自動車(EV)モデルの発売中止に伴う損失449億円を追加計上し、営業利益は13.4%増の1兆4475億円だった。今年2月に公表した会社予想(1兆5400億円)には届かなかった。生産委託するホンダのEV戦略の見直しが発売中止の原因だが、十時氏は「EVを取り巻く環境の変化はわれわれも理解している。ホンダに賠償請求することはない」との考えを示した。