Noriyuki Hirata
[東京 1日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は反発し、前営業日比391円12銭高の5万9676円04銭だった。米国市場での株高や好決算銘柄の物色が支えになった一方、急速な円高や原油価格の高止まりが重しとなり、もみ合いが続いた。連休の谷間にあたり、手掛けにくさも意識された。
日経平均は小高い水準でもみ合いながら、徐々に下値を切り上げた。一時417円高の5万9702円に上昇した。米国市場での株高が投資家心理を支えたほか、前日に発表した決算が好感された東京エレクトロンが急伸し、1銘柄で指数を350円ほど押し上げるなど、個別物色が目立った。原油先物が前日に比べ下落したことは空運株の見直し買いを誘った。
企業決算は足元でハイテク企業が多いが、市場では「連休明けからは他のセクターに移ってくる。物色の広がりも期待できるのではないか」(大和証券の坪井裕豪チーフストラテジスト)との見方が聞かれた。
一方、ドル/円が157円前半で推移し、前日の大引け時点に比べて3円超の急速な円高方向となったことは、輸出関連株の一角の重しになった。原油安で鉱業は軟調だった。
原油価格は前日比で下落したが米標準油種WTIで1バレル106ドル付近と高止まりしている。投資家心理にとっては引き続き重しとみられ、東証プライム市場での値上がり銘柄数は値下がり銘柄数より少なかった。「再度、軍事行動が起きるようなら原油は高値を超えてくる可能性もあり、その動向には引き続き注意が必要」(坪井氏)という。
TOPIXは0.08%安の3724.33ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は3兆9713億1900万円だった。東証33業種では、値上がりは空運や陸運、金属製品など14業種、値下がりは電気・ガスや証券、鉱業など19業種だった。
決算が好感されたTOTOはストップ高となり、豊田通商は大幅高だった。ダイキン工業はしっかり。一方、アドバンテストは弱い。TDKやキオクシアホールディングスは軟調だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが721銘柄(45%)、値下がりは791銘柄(50%)、変わらずは60銘柄(3%)だった。