David Shepardson

[ワシントン 30日 ロイター] - 米連邦通信委員会(FCC)のカー委員長は30日、ウォルト・ディズニー傘下のABCが保有する地上波テレビ局の放送免許更新を前倒しで審査する方針について、ホワイトハウスやトランプ大統領からの圧力を明確に否定した。

前倒し審査は極めて異例で、トランプ氏がABCの深夜トーク番組の司会者ジミー・キンメル氏の解雇を要求した翌日に発表された。

キンメル氏が自身の番組でホワイトハウス記者会主催の夕食会のパロディーを披露した中に、トランプ氏の妻メラニアさんを「未亡人のようだ」とした発言があり、その後実際の夕食会で発砲事件が起きたことで、トランプ氏やメラニアさんから非難されている。

しかしカー氏は前倒し審査について「これはわれわれFCC内で下された決定だ。外部からの圧力、FCCへの対応要求はなかった」と述べた。

またカー氏は、審査の前倒しはディズニーとABCの多様性に関する慣行が理由で、放送されたコンテンツは無関係だと説明。「FCCは言論警察として運営されるべきではない」と付け加えた。

FCCは2025年3月にディズニーとABCの多様性慣行に関する調査を開始。カー氏によると、ディズニーが先週提出した関連資料の内容が不十分だと感じたことを踏まえ、免許審査を前倒しで進めるという。

一方、野党民主党系FCC委員のアンナ・ゴメス氏は、審査前倒しを批判。ここで屈服すれば政権側はさらに要求を突き付けてくると主張し、メディア企業側は言論の自由のために断固立ち向かうべきだとの見解を示した。

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