Stephen Nellis Juby Babu
[サンフランシスコ 30日 ロイター] - 米アップルが30日発表した第2・四半期(3月28日まで)決算は、iPhone販売が供給面での制約を受けたものの、ノートパソコン「MacBook(マックブック)」の需要が堅調だったことで、売上高と1株利益が予想を上回った。
売上高は1111億8000万ドル、1株当たり利益は2.01ドル。LSEGがまとめたアナリスト予想は、売上高が1096億6000万ドル、1株利益が1.95ドルだった。
主力製品アイフォーンの売上高は569億9000万ドル。予想の572億1000万ドルをやや下回った。
Mac(マック)の売上高は、新たに投入したノートパソコンの低価格モデル「MacBook Neo(マックブックネオ)」を含め84億ドル。アナリスト予想の80億2000万ドルを上回った。
半導体の供給制約が今後も続くと見込まれるとしたものの、第3・四半期(4─6月)の売上高は14─17%増加するとの見通しを表明。市場予想の9.5%増を上回り、株価は3%以上上昇した。
また、ケバン・パレク最高財務責任者(CFO)は、純キャッシュ(キャッシュから債務を差し引いた額)を「ネットニュートラル」にするという目標をこれ以上追求しないと述べた。アップルは2018年にこの目標を掲げたが、第1・四半期末時点で依然として540億ドルの純キャッシュを保有していた。
<「供給網の柔軟性低下」>
ティム・クック最高経営責任者(CEO)は、四半期のiPhone販売が高性能プロセッサーの供給制約によって抑えられたと指摘。ロイターに対し「需要は桁外れだった。部品の追加調達に向けたサプライチェーン(供給網)の柔軟性が少し低下している」と語った。
アップルはこれまでのところ半導体メモリー価格の高騰を乗り切ってきた。粗利益率は49.27%で、市場予想の48.38%を上回っている。
しかし、4─6月期からメモリーコストが重くのしかかる見通しだ。アップルは粗利益率を47.5─48.5%と予測しており、中間値は直近の四半期からわずかに低下する。とはいえ、アナリスト予想の47.6%を上回っている。
クック氏はアナリストとの電話会見で「メモリーコストは大幅に上昇すると予想している」と説明。「4─6月期以降、そのコストが当社の事業に及ぼす影響は増大していくと見ている」とした。
アップルは6月に年次ソフトウエア開発者会議を開催する予定であり、そこでAI計画の詳細が明らかになる見込み。
同社は競合他社のように四半期ごとに数百億ドルをAIに投じているわけではないが、第2・四半期の研究開発費は33.5%増の114億2000万ドルとなった。
クック氏はロイターに「われわれは多額の投資を行っている。これは消費者向けにもビジネス向けにも、大きなチャンスだと捉えている。われわれは全力を注いでおり、パーソナライズされた(音声アシスタントの)Siri(シリ)は年内予定通りだ」と述べた。
<サービス部門は堅調維持>
サービス部門の第2・四半期売上高は309億8000万ドル。アナリスト予想の303億9000万ドルを上回った。
iPadの売上高は69億1000万ドルと、予想の66億6000万ドルを上回った。
アップルウオッチを含むウエアラブル部門の売上高は79億ドルと、予想の77億ドルを上回った。
大中華圏における売上高は205億ドルで、アナリスト予想の194億5000万ドルを上回った。
アップルは資本還元プログラムを更新し、取締役会が1000億ドルの追加自社株買いを承認したと発表。1年前と同額となる。