Ritsuko Shimizu
[東京 30日 ロイター] - 東京エレクトロンは30日、2026年4―9月期(今中間期)の連結純利益が前年同期比35.7%増の3280億円になるとの見通しを発表した。AI(人工知能)サーバー向け需要がけん引する。
見通しの開示を中間期のみとしたことについて、川本弘常務は会見で「半導体製造装置市場は中長期的に大きな成長が見込まれるものの、投資計画は期中に変化することも多い」と指摘。適時かつ実態に即した開示とするために、中間期の見通しに変更したと述べた。
中間期配当は1株361円で、前年同期の264円から増配を予定している。
27年3月期通期見通しは中間決算発表時に開示する。IBESがまとめたアナリスト20人の通期純利益予想平均値は6403億円だった。
先行きの見通しについて、川本氏は「下期はDRAM・先端ロジック向けを中心にさらに出荷が増加し、上期を上回る力強い成長があるものと期待している」とした。来期についても「かなり力強い成長がみられる」と、期待を示した。WFE(半導体ウェハ製造装置)の市場については、前年の1200億ドル半ばに対して、26―27年には1500―1700億ドルに達するとの見通しを示した。このうち、先端デバイス向けは30%以上の成長が見込まれるという。
通期の設備投資は1900億円(前期は2160億円)、研究開発費は3300億円(同2778億円)を計画している。
中東情勢の業績への影響については「現時点で顧客の投資動向に変化は見られない」としながらも「長期化する場合にはサプライチェーン(供給網)の混乱、部材不足も想定される。注視していく」と述べた。
26年3月期の連結売上高は過去最高となったほか、政策保有株の売却もあり、純利益も同5.6%増の5744億円と過去最高となった。
台湾の裁判所は27日、半導体世界大手の台湾積体電路製造(TSMC)の機密情報を不正取得したとされる事件で、東京エレクの台湾法人に1億5000万台湾ドル(500万米ドル)の罰金を科し、被告5人に最長10年の禁錮刑を言い渡した。川本氏は「信頼回復に努めてきた。顧客とも以前と変わらない良好な関係になっている。業績に何らかの影響があるという状況ではない」とし、今後のビジネスにも特に影響はないと強調した。