Shiho Tanaka
[東京 30日 ロイター] - 食品用トレー容器を製造・販売するエフピコは30日、主要原料であるポリスチレンなどの価格高騰を受け、2026年6月1日出荷分から製品価格を20%以上引き上げると発表した。中東情勢を背景とした原油価格の急騰で原料調達環境が不透明なことから、27年3月期の連結業績予想は未定とした
値上げの背景として、国産ナフサおよびベンゼン価格の上昇によりポリスチレンをはじめとする主要原料価格が高騰しているほか、今後は物流費や電力料など生産コスト全般の上昇も見込まれるとしている。原料の安定調達について6月末以降の見通しが立たないため、今期の業績予想開示を見送った。
26年3月期の連結純利益は前年比19.1%増の約148億円。製品価格改定効果や原料価格の改善が寄与し、営業利益も前年比17.0%増の約216億円となった。
同期の年間配当は、業績が予想を上回ったことを受けて期末配当を1円50銭増配の1株当たり41.50円とし、年間配当は73円(前期61円50銭)とした。27年3月期については業績予想は未定だが、配当性向40%をめどとする方針により累進配当を継続し、横ばいの73円を見込んでいる。
同時に、茨城県坂東市に新工場・配送センターを建設すると発表した。投資総額は約580億円で、新素材「新OPPシート」の量産体制構築と首都圏の物流能力の強化を図る。2028年9月に竣工予定。