Dan Burns
[29日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が28─29日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)では、3人の当局者がフェデラルファンド(FF)金利誘導目標の据え置きを支持しながらも、声明に「緩和バイアス」を残すことに反対した。
緩和バイアスに反対票を投じたのは、クリーブランド地区連銀のハマック総裁、ダラス地区連銀のローガン総裁、ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁の3人。
緩和バイアスとは、政策金利を次に変更する場合、利上げよりも利下げ方向に傾いていることを示すシグナルだ。
だがFRB当局者は声明で、そのように明確に言及しているわけではない。
今回の声明は「FF金利の誘導目標レンジに対する追加調整の程度と時期を検討するに当たり、委員会は今後もたらされるデータ、変化する見通し、リスクのバランスを慎重に評価する」としている。
FRBは3会合連続で利下げに踏み切った2025年12月のFOMC以降、3会合連続で声明にこれと全く同じ文言を盛り込んでいる。12月会合以前の利下げも、その直前の会合では「『追加調整』を検討するに当たり」として示唆されていた。その時点で検討されていた「調整」とは利下げを示しているため、「追加調整」という表現を続けることは、次の政策金利の変更は同じ方向への変更、つまり利下げ再開を示唆することになる。
ハマック氏、ローガン氏、カシュカリ氏はいずれも、イランにおける戦闘によりエネルギー価格が高騰する前の時点でさえ、インフレはあまりにも高い水準で推移していると懸念を表明していた。FOMC議事要旨には、次の政策金利の変更が上下どちらの方向にもなり得ることを示すように、声明の文言を変更する措置を支持する当局者が増えていると記されている。
実際、インフレ率はFRBの目標である2%から上振れする方向に動いている。FRBのパウエル議長は29日に開いた議長として最後の記者会見で、3月の個人消費支出(PCE)物価指数を前年同月比3.5%上昇、また食品とエネルギーを除くコアPCE物価指数を3.2%上昇との予測を示した。
パウエル氏は、緩和バイアスを巡る3人の反対意見について、FRBの中心的な姿勢が「より中立的な方向に動いている」ことを示すものだと述べた。