「木をたたく大きな音が2、3回」前方の森から聞こえてきたとポールシェルは言う。妻もすぐ、その物音に言及した。キツツキの音でも木の枝が落ちる音でもなかったと2人は後に証言している。
2人はそのまま何事もなくハイキングを続けたが、地面がぬかるんだ保護区南西部に行き着いたところで、大きな裸足の足跡が複数、湿った地面に深く刻まれているのを発見した。足の長さは約35センチから40センチ程度。長さのわりに幅が狭いように見え、つま先と思われる跡はあったが爪の跡はなかった。
ポールシェルは言う。「ハイキングは快適で何事もなかった。保護区の南西部で湿地にその足跡を見つけるまでは」
「長さが35センチ~40センチほどある大きな正体不明の足跡が3つか4つ見つかった。裸足の人間のような足跡だった。爪の跡は確認できなかった」
ポールシェルは何枚か写真を撮った後にその場所を離れた。
周囲は湿地や沼地に囲まれた低木の林で、広葉樹が生い茂り、地面は水が染み込んで足跡がはっきり残る砂地だった。足跡が見つかる直前にはリスやシカなどの野生生物も目撃されていた。
足跡を除けば変わった状況はなかったとポールシェルは言う。異臭はなく、緊迫感や切迫感もなかった。それでも妻は一日中、落ち着かない様子だったという。その後、他のハイカーにも出会ったものの、物音と足跡に遭遇した時には他に誰もいなかった。
今回の発見場所に興味を持った調査団体BFROのマシュー・マネーメーカー調査員は、追跡調査に乗り出した。
マネーメーカーによると、足跡が見つかった湿地保護区は、2021年にはっきり姿を見たという「クラスA」の目撃情報が報告された場所から1キロも離れていなかった。目撃者の女性は、大きなサスカッチ(ビッグフット)のような姿が、アシュランドのはずれにあるジムの裏手の森の中へ姿を消すのを見たと報告していた。
この2つの地域はジェロームフォーク川沿いの自然回廊でつながっていて、シカなどの野生動物が集まる可能性があるという。「木をたたくような音」も遊歩道の入り口や橋のような狭い通路附近で何度か報告された。
目撃者はいずれも、聞こえたのは何者かが意図的に出した大きな物音で、動物が立てる音ではないと確信しているという。