Marwa Rashad Nerijus Adomaitis
[ロンドン 27日 ロイター] - アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ国営石油会社(ADNOC)が管理する液化天然ガス(LNG)タンカーがホルムズ海峡を通過したもようだ。確認されれば、2月28日のイラン紛争開始以来、LNG積載タンカーの初の海峡通過となる。
ADNOCロジスティクス&サービスが管理するLNGタンカーは、3月30日に湾岸で確認されていた。その後、数週間にわたり位置信号が途絶えていたが、インド西海岸沖にいることが、ICIS・LNGエッジ、マリントラフィック、LSEGの27日のデータで分かった。ホルムズ海峡を通過したことを示唆している。
ADNOCはコメントを控えた。
湾岸周辺の船舶は攻撃や拿捕(だほ)を避けるため、位置情報の送信を停止したり、偽の識別番号を送信するといった回避策を講じている。
データ情報会社ICISのシニアLNGアナリスト、アレックス・フローリー氏は「位置情報の公式な確認はまだ取れていない。信号データの不良や、船舶が位置情報を偽装したり他船の識別(MMSI)番号を使用したりするケースは時折あるが、示された位置情報にそうした明白な兆候はすぐには見当たらない」と述べた。海峡通過が確認されればガス市場に朗報だとした上で「状況は急速に変化しており、1隻のタンカーが通過したからといって、必ずしも他のタンカーが続くとは限らない」と指摘した。
4月に入り、カタールのタンカー数隻が2回にわたり海峡通過を試みたが失敗した。オマーンの空のLNGタンカーが海峡通過に成功している。