Hiroko Hamada
[東京 28日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は反落し、 前営業日比299円15銭安の6万0238円21銭だった。前日に指数の上昇をけん引したAI(人工知能)・半導体関連の一角に利益確定売りが出て、相場の重しとなった。一方、内需株がしっかりだったほか、プライム市場では7割超の銘柄が値上がりし、底堅さもみられた。TOPIXは小幅高だった。
日経平均は前営業日比5円安と小幅安でスタートした後、一時プラス圏に浮上する場面もあった。その後は再びマイナス転換し、前場前半に467円安の6万0070円15銭まで下落した。フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が19営業日ぶりにマイナスとなるなど前日の米国株式市場でハイテク株の上昇が一服し、東京市場でもAI・半導体関連株に売りが出た。
ただ、日経平均は下値を追う展開にはならず、売り一巡後は6万0200円を軸にもみ合った。きょうは日銀の金融政策決定会合の結果公表や植田和男総裁の記者会見を控えており、様子見姿勢が広がったとの見方があった。
フィリップ証券のアナリスト・笹木和弘氏は「足元のNT倍率の上昇はさすがに行き過ぎた面もあり、半導体関連は調整が出てもおかしくはないだろう」と話す。前日の東京市場では、日経平均とTOPIXの比率を示すNT倍率が16.2倍に拡大した。
笹木氏は、目先の日本株を見通す上で、きょう・あす開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目する。「仮に利下げ期待がはく落した場合は、米国のハイテク株の調整につながるリスクがある」として、日本の半導体株もつれ安となる可能性があるという。
TOPIXは0.8%高の3765.31ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は4兆2102億6900万円だった。東証33業種では、その他金融、建設、鉱業など29業種が値上がり。情報・通信、電気機器、空運など4業種は値下がりした。
個別では、前日に決算を発表したアドバンテストが軟調。ソフトバンクグループや東京エレクトロンも下落し、指数を押し下げた。
オリックスは9%超高と大幅上昇。前日に、大和証券グループ本社がオリックス傘下のオリックス銀行を買収すると公表したことが手掛かりとなっている。大和証Gは3%超安だった。
一方、中東情勢が不透明だとして業績見通しを未定としたトクヤマは軟調だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり1196銘柄(76%)に対し、値下がりが327銘柄(20%)、変わらずが44銘柄(2%)だった。