Selena Li Sumeet Chatterjee

[香港 27日 ロイター] - 米金融大手シティグループが日本や中国などの投資銀行事業を拡充するため、幹部人材を採用する方針だとアジア投資銀行部門の責任者が27日、ロイターに明らかにした。国境を越えた合併・買収(M&A)案件の獲得に向けたグループ内の連携強化策の一環。

シティのグローバル投資銀行部門の2026年1─3月期の手数料収入は、前年同期比12%増。長期にわたった国際的な組織再編を終え、アジア地域で取引を拡大する構えだ。

アジアでの投資銀行部門を率いるクルカルニ氏によると、足元の事業は堅調に推移している。エネルギー価格の変動に敏感なインドネシアやフィリピンなどで新規株式公開(IPO)や資本市場に鈍化の動きがみられる一方、日本や韓国、台湾はそうした影響を受けにくいと説明した。

日本ではテクノロジーやメディア、通信などの業種を強化するため、幹部人材を採用する計画。クルカルニ氏は「日本企業は戦略協議に関して以前よりもはるかに前向きになっている」と述べ、事業の構造改革などに企業の関心があると指摘した。

中国では、本土で投資銀行チームを持つ証券部門が当局からの承認を待っている状態で、採用に向けた態勢を整えていると説明した。香港市場ではIPOが活況で、今年に入っての調達額は4月下旬までに前年同期から5倍超の1400億香港ドル規模となったという。

このほか、オーストラリアでも幹部人材の採用を拡充する方針だとした。

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