水深3200メートルあまりの深海で発見された「黄金の球体」について、アメリカ海洋大気庁(NOAA)がついに謎を解き明かしたと発表した。
NOAA海洋探査局のビル・モウィット局長代行は今回の発見について、新しい手法で海洋についての理解を深める一助になると指摘する。
「今回の発見によって探査の方法が変わるとは思わない。しかしDNA解析のような先端技術によって探査ツールの幅が広がることが分かった」。モウィット局長代行は4月23日、本誌の取材にそう語った。「こうしたツールを増やせば、新しいやり方で海洋を理解できる。探査のスピードや効率も向上するかもしれない」
金色に盛り上がった物体は2023年、NOAAの調査船「オケアノス・エクスプローラー」がアラスカ湾で行った調査で、遠隔操作の無人探査艇を使って発見した。その時点では、これが卵の殻なのか、海綿か、それとも別の物体なのかは分からなかった。
しかしNOAAの研究チームはこの物体が新種でも未知の物体でもなく、珍しい深海生物の死骸の一部だったことを突き止めた。
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