Tomo Uetake
[東京 23日 ロイター] - 明治安田生命保険は23日、2026年度の一般勘定資産運用について、円建て債券は超長期の日本国債に1兆円単位の投資を行い、償還を加味した残高を数千億円規模で増加させる計画を示した。
北村乾一郎執行役員・運用企画部長が運用方針説明会で明らかにした。
円金利資産の核となる円建て債券は、資産と負債のマッチングと長期安定的な利配収入確保に向け、従来通り20年債と30年債を軸とした超長期国債を中心に買い入れる。北村氏は「昨年度は金利上昇の中であえてデュレーション・ギャップを取る運用をやってきたが、今年度はそれを逆転して1兆円の単位で買い増していく」と説明。ただ保有債券の償還があるため、残高は数千億円の増加となるという。
日銀の金融政策については年度内に1回、6月か7月の政策決定会合での利上げを想定し、利上げペースの鈍化を見込む。国内金利は、今年度のレンジ上限が10年金利で2.80%(23日時点で2.39%)、30年金利で4.00%(23日時点で3.58%)と、急激な上昇はないとの基本シナリオを描く。
外国債券のうちソブリン債は、為替の見通しやヘッジコストに留意しつつ利回りの高い国を中心にヘッジ付きで投資するが、償還を加味した残高は横ばいの計画。為替オープンでの投資も機動的に行うが、こちらも残高は横ばい。またクレジットについては、米国の高格付け銘柄を中心にヘッジ付きで取り組みつつ、ファンドの入れ替えを実施し、残高の大きな増減は見込まない。
外国投信がメインとなる外国株式は、自社のニューヨーク拠点を活用してプライベート・エクイティ(PE)を中心に積み増す計画。海外でソフトウエア企業のデットを巡る懸念も浮上する中、プライベート・デット(ファンドによる信用力の低い企業への直接融資)について、北村氏は「当社の残高は400億円程度。投資妙味の高い資産クラスと位置付けており、今後の投資は市場動向を見極めつつ判断していく」考えを示した。
国内株式は、総合収益の向上に向けた売却や入れ替えを継続する一方で、将来的に高い成長が見込める銘柄への投資を拡大し、残高増加を見込む。このほか投資用不動産は、大都市圏を中心に保有物件の建て替え・再開発や新規物件への投資に取り組み、残高を増やす。
明治安田生命の一般勘定の資産残高は、12月末時点で47兆2715億円。うち外貨建て資産は16兆1771億円(34.2%)。
26年度の相場見通し(レンジと年度末中央値)は以下の通り。
日本国債10年物利回り 2.15%─2.80%(中央値2.40%)
日本国債30年物利回り 年度内の上限が4.0%程度
米10年国債利回り 3.10%─4.60%(同3.80%)
日経平均株価 5 万 ─ 6 万 円(同5万5000円)
米ダウ 4万8000─5万5000ドル(同5万1000ドル)
ドル/円 137─160円(同150円)
ユーロ/円 165─187円(同175円)
(植竹知子)