PLOS ONE に発表された研究では、うなり声が対戦相手の集中力に及ぼす影響についても実験した。22人の被験者に、格闘家がキックする動画を見せて、それがハイキックかローキックかを予測させた。このときうなり声の代わりに大きな雑音を加えた動画と、そうでない動画を用意した。

すると、雑音がある場合、被験者は回答するのが遅く、予測の精度も悪かった。プレー中の奇声は、相手の集中力を奪う強力な武器になり得るのだ。

ただし、やたらとうなり声を上げることはおすすめしない。大きな声を出す前に呼吸を止めると血圧が上昇し、血管が破裂するリスクがある。幸い血管が無事だったとしても、ジムで隣の人をいら立たせれば、汗臭いタオルを投げ付けられても文句は言えない。

<本誌2018年9月18日号掲載>

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