ポルノ動画の“過剰摂取”は脳に大きな影響を与える
そのような状況となったのは、スマホの普及によって「いつでもどこでも簡単にポルノ動画にアクセスできる」環境が整った結果だと著者は述べている。そして、「やめたいのに、やめられない」という人がとても多いようだ。
事例:タイチさん(29歳)
平日、忙しく仕事に追われる私は、夜になるとストレス発散の一環としてポルノ動画を見るようになりました。
最初は「ちょっとした楽しみ」という感覚でした。しかし、次第にその頻度が増え、気づけば毎晩のように視聴するようになり、やがて仕事・プライベートの両面で弊害が出るようになったんです。(21ページより)
こういう話を聞くと「たかが動画視聴で大げさな」と思われるかもしれないが、ポルノ動画の“過剰摂取”は、脳に大きな影響を与えるようだ。視聴行為が脳の「報酬系」と呼ばれる部分に作用し、快感をもたらす神経伝達物質である「ドーパミン」が大量に分泌されるからだ。
だがドーパミンの過剰分泌が繰り返されると、脳がその快楽に慣れてしまうため、日常生活の喜びや満足感を得にくくなる。
また、セロトニン、GABA、ノルアドレナリンなどの神経伝達物質にも影響を与え、それが「気分の落ち込み」「興味や喜びの喪失」「強烈な倦怠感」といった「うつ」の症状をも引き起こすという。
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