『脳が壊れる インターネットポルノ依存症』(石川有生・著、すばる舎)という書名を目にして、「なんだそりゃ?」と感じた人もいるかもしれない。事実、私がそうだった。
私にも性欲はあるので、恥ずかしながらインターネットでポルノ動画を見たりすることもある。それは間違いないのだが(と、わざわざ強調することではないが)、とはいえ依存症になったり、それで苦しんでいる人がいたりすることはイメージしづらかった。
果たして、それはどのようなものだろうか?
「ポルノ依存症」――性的コンテンツの視聴が制御できず、日常生活・仕事・人間関係に悪影響が出ているにもかかわらず、どうしても試聴を続けてしまう状態です。(「はじめに」より)
こう説明する著者は、牧師であり、ポルノ依存症専門カウンセラーでもあるという人物。牧師として活動するなかで出会った「ポルノの見過ぎに悩んでいる」という人を救うために始めたことだったので、当初、ポルノ依存症で悩むのは珍しいケースだと思っていたらしい。
ところが相談者は少しずつ増えていき、多くの人がこの問題に苦しんでいる現実を目の当たりにする。しかも10代の学生から、20〜30代のサラリーマン、50代の管理職、果ては70代の人まで、年齢層も広いようだ。
そればかりか、最近では女性からの相談も増えているという。年齢や性別を超えて広がっているわけで、だとすればまさしく依存症だ。
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