Andrea Shalal

[ワシントン 17日 ロイター] - 世界銀行は17日、小さな島国やその他小規模国が直面する地理的な孤立、外生ショックへの脆弱性、経済基盤の狭さといった独特の課題に対応するのを支援するための新たな戦略を発表した。

これら50カ国の財務相・中央銀行総裁と非公開で同戦略について協議した世銀のバンガ総裁は、小国が民間投資をより多く呼び込み、企業活動を拡大しやすくする政策や規制改革を実行し、最終的にさらなる雇用創出へとつなげるべく、さまざまな手段を活用することを目指していると説明した。

投資の重点は医療・健康、手頃なエネルギー価格、強じんなインフラ、零細・中小企業といった分野に置かれ、世銀によると成長促進や雇用増加を実現できるチャンスが最も大きいという。

世銀は昨年、特有の経済的課題を抱え、ショックから受ける影響が不当に大きくなる小国のために過去最大となる33億ドルの支援枠(新規融資や投資呼び込みのための保証)を承認している。

新戦略と同時に公表した声明で世銀は「小規模経済においては、たった1回のハリケーンや輸入燃料価格高騰、あるいは観光客の落ち込みだけで、数カ月かけて積み上げた投資や収入がほんの数日で失われてしまうことがある」と述べた。

バンガ氏は、世銀はこうした諸国で進める地域プロジェクトの形成に当たり、国ごとの事情に応じて差別化したアプローチを採用する意向で、パートナーシップが重要な要素になると強調。世銀として各国で経済構造が異なる点を理解しており、支援にもそれは反映されるとの見解を50カ国の当局者に伝えた。

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