[ロンドン 11日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のブリーデン副総裁は11日、英中銀が提案したポンド連動型ステーブ⁠ルコインの規制案について、業界側から建設的な意見が示されなかったことに失望感を示した。その上で、中銀は提案の修正に「真に前向きだ」と表明した。

英中銀は昨⁠年11月、日常決済で広く利用される可能性がある「システム上重要な」ポンド⁠建てステーブルコインに関する規則案について意見公募を実施した。業界団体は、ステーブルコインの発行体に対し、コインの裏付け資産の40%を無利息預金として中銀に預け入れるよう求める提案を批判している。⁠個人の保有上限を2万ポンド、企業の保有上限を1000万ポンドとする案にも反発している。

ブリー⁠デン⁠氏は金融サービス規制委員会で、一時的な保有上限に頼らずに金融安定の目標を満たせる別の手法にも引き続き前向きだと述べた。ただ、業界側から代替案が示されていないことに失望しているとも語った。

また、ステーブ⁠ルコインの裏付け資産に関する60対40の配分比率が「過度に保守的」かどうかについてもイングランド銀行が検討すると述べた。この枠組みは米国で提案され、欧州連合(EU)ですでに導入されている措置とおおむね整合していると指摘した。

英国でステーブルコインが普及する可能性を問われると、ブリーデ⁠ン氏は「分からない」と答えた。その理由として、拡張性、利用者への浸透、さらにステーブルコインとトークン化された商業銀行預金のどちらが適切な方向性なのかを巡る問題を挙げた。

さらに、中銀は6月に規則草案を公表し、意見公募に付すと述べた。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。