Parisa Hafezi Pesha Magid Tuvan Gumrukcu

[ドバイ/エルサレム/アンカラ5日ロイター] - イスラエルは5日、イラン当局のインフラを標的とした大規模空爆を実施した。これに先立ち、イランは5日早朝、イスラエルに大規模なミサイル攻撃を行い、多数の人⁠が避難シェルターに駆け込んだ。

米国・イスラエルによる先制攻撃に端を発した一連の応酬は6日目に入った。紛争は湾岸地域を越えてアジアにも影響を広げている。世界の金融市場は大きく揺れ動き、中東から脱出しようとする観光客や在留者が相次いでいる。

イランのアラグチ外相は、4日にスリランカ⁠沖でイラン軍艦が沈没し少なくとも80人が死亡した事件について「海上での残虐行為だ」と非難。インド海軍の招待で約130人が乗船していたフリ⁠ゲート艦「デナ」が国際海域で警告なしに攻撃されたとし、米国は自らが作った前例を「痛烈に後悔する」ことになるだろうと警告した。

イスラム革命防衛隊の司令官は国営テレビで「米国人がいる場所ならどこでも戦う」と述べ、戦争がどれほど長期化しても構わないとの姿勢を示した。

革命防衛隊はその後、ペルシャ湾北部で米国のタンカーを攻撃し、船舶が炎上したと⁠発表した。また戦時にはホルムズ海峡の航行をイランが管理すると警告した。

トルコ政府は4日、同国に向けて発射されたイランの弾道ミサイルを北大⁠西洋条約⁠機構(NATO)の防空システムが迎撃したと発表した。アジアに接するNATO加盟国が紛争に巻き込まれたのは初めてで、同盟国を巻き込む大規模拡大の可能性が指摘されている。

ただ、イラン軍参謀本部は5日、トルコにミサイルを発射した事実はないと否定し、「友好国」トルコの主権を尊重するとする声明を出した。

イスラエル国防省によると、ヘグセス米国防長官はイスラエルのカッツ国防相との電話会談で「⁠最後まで続けよ。われわれは共にある」と伝えた。

ホルムズ海峡ではこの日も船舶の航行がストップしたままで、中東からの石油・ガス輸送は遮断が続いている。トランプ米大統領は原油価格が急騰する中、価格抑制に向けてタンカーへのリスク保険や海軍による護衛を提供するとしている。ロイターの推計によると、少なくとも200隻が沖合に停泊したままだ。

また、米国務省は4日、政府チャーター便で国民を中東から米国へ移送しており、同地域全域を対象とした追加便の手配を進めていると発表した。同便の搭乗者数、⁠出発国、出発・到着時刻などの詳細については明らかにしなかった。

米上院は4日、イランへの空爆停止のほか、攻撃前の議会承認義務化を盛り込んだ決議案を否決し、トランプ大統領の対イラン軍事作戦を支持した。

このほか、死亡したイラン最高指導者ハメネイ師の息子モジタバ師が、米国とイスラエルによる空爆を免れ、生存していることが分かった。イランの関係者が4日明らかにした。

テヘランへの空爆が続く中、ハメネイ師の葬儀は延期された。

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