もしトランプがイスラエルに妥協を促し、パレスチナ問題の解決に道筋を付けることができれば、国交正常化の波はイスラエルとサウジアラビアだけにとどまらない。シリア、インドネシア、パキスタンなどの追随も見込まれる。

世界の他地域では傍若無人に振る舞うトランプだが、中東安定化に向けた役割を果たすことはまだ可能なのだ。

トランプという予測不能な人物に中東情勢の鍵を握られる現状は、まさに綱渡りだ。

しかし「絶望は贅沢品」という言葉どおり、期待を手放す余裕はない。日本を含む国際社会が、この権力志向の強い男の性格を見極め、どれだけ粘り強く関与し続けられるかに中東の未来は懸かっている。

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