「Dynamite」でBTSを知った人には意外に感じられるかもしれないが、「Merry Go Round」のような陰影のあるサウンドも彼らの魅力だ。

「人生は壊れたメリーゴーランドのようで、同じような日々を過ごすだけ」と、ゆったりとしたリズムに乗りながら淡々と歌いつつ、かすかな希望も感じられる音像になっているところに、BTSの非凡さを感じさせる。

オルタナティブポップの「NORMAL」では、スターであり続けることへの思いを吐露。

歌詞の一部が韓国の青少年保護法に引っかかったようで( “shit” が問題だったらしい)、誰もが聴けるバージョンと19歳未満不可のバージョンが同時にリリースされている。

退廃的なムードでもポップに

Kポップというと明るく軽快なダンスミュージックを連想しがちだが、やはりBTSはひと味違う。ノイジーなギターが印象的なナンバー「Like Animals」のように、退廃的なムードを入れてもポップなレベルに持っていけるのが、彼らが普通のKポップグループではない証しだ。

「BTSは何が特別なのか?」という問いに対して、「そんなことは知らない。俺たちはただの人間だ」と返答するメンバーたち。その姿をスタイリッシュに描写したヒップホップ系ナンバーが「they don’t know ’bout us」だ。ジャジーなムードも入っているせいか、7人のクールさがさらに引き立っている。

ラストは未来を照らす