「One More Night」では、「ある存在」への嘘偽りのない気持ちを穏やかなリズムに乗りながら歌う。オルガンやギターが奏でるローファイな音色が、主人公のロマンチックな情熱とうねりを的確に表現している。

この曲で見せた感情は恋心なのか、郷愁なのか、人類愛なのか。思わず深読みしたくなってしまう。

主に自宅で録音された音楽を「ベッドルームポップ」と形容するケースがあるが、「Please」はまさにそんな感じだろう。相手と一緒になりたいと思う感情をストレートに伝えるチルアウトな楽曲だ。

アリーナ公演に似合う華やかな音作りができる一方で、こうしたナンバーも得意な彼ら。すごいのひと言に尽きる。

ラストに収められたのは、カントリーテイストの「Into the Sun」。包み込むような柔らかい歌声で「太陽の中へ」というフレーズを繰り返す。

いろいろな見方ができる歌詞だが「つらいこと、悲しいことがあっても連帯していこう、未来(太陽)はすぐそこにあるから」と背中を押してくれる内容だと解釈したい。

原点の先にある未来