ここで注意したいのは、ベビーブーム世代の保有資産の大半が不動産(住宅)で占められている点だ。

「年配の住宅所有者はたいてい、住み慣れた家で年齢を重ねていく。引っ越せば固定資産税や諸経費が大幅に上がることが多いからだ」とスピーゲルマンは指摘する。

州によっては税制で住宅の長期保有を優遇しており、その場合は持ち家の売却や新規物件の購入に多大な金銭的負担が伴う。だから子供が巣立った後も、ずっと同じ家に住み続ける人が多い。

しかし、売りに出る物件が少なければ中古住宅の価格は上がり、若い人たちには手が届かなくなる。

しかも現在の税制では、住宅を売れば高い税金を取られるが、相続なら税率は低い。ならば売らずに、死ぬまで住み続けたほうが得策ということになる。

重い医療費負担