
日本ではレコード会社と事務所だったけれど、アメリカは弁護士、PR、ラジオ局など、それぞれの人と合意書を結んで自分が直接やりとりをする。驚くような大抜擢があるかと思えば、こんな簡単なことがと思う作業に時間がかかる場合もある。
本物のジャズになるにはどうすればいい? 昔トランペッターの黒田卓也氏に聞いた時、彼はこう答えた。「取りあえず10年やり続けることですわ」。確かに10年以上たつと英語もジャズも長いフレーズができるようになって少しずつ快適になった。心の中に余裕が生まれたのか、もっと広い視野で音楽と向き合えるように徐々になってきた。
そうして、過去に書いてきたものをもう1回、今のジャズの頭と許容量で分析して、編曲して、過去に聞いてくれていた人たちが当時と同じノリで歌ったり踊ったりできたらなんかすごいよなと、思い至った。だって世界中探してもこれができるというのはあまり例がないことだし、ほかの人がやっていないことをやろう、と。
コロナワクチンの接種後にアナフィラキシーショックを経験して、「命の賞味期限」を考えた。いつかはその時が来る。それならばその前にやっておかなきゃいけないことがある。
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