[プラハ/ブラチスラバ 17日 ロイター] - チェコとスロバキアで17日、1989年の「ビロード革命」記念日を迎え、数万人が民主主義の危機を訴える抗議集会を開いた。ビロード革命は旧チェコスロバキアの共産党支配を終わらせた非暴力革命で、両国は1993年に平和的に分離し、EU(欧州連合)とNATO(北大西洋条約機構)に加盟した。
しかしこのところ両国では、親西欧・民主主義的な姿勢が脅かされているのではないかとの懸念が高まっている。
スロバキアでは首都ブラチスラバなどで野党や市民団体が主催する集会が開かれ、フィツォ首相の親ロシア姿勢や民主主義の後退に抗議する声が上がった。フィツォ氏はウクライナ戦争で親ロシア的立場を取り、汚職捜査機関の廃止や公共メディアへの統制強化を進めている。
一方、チェコでは10月の総選挙でポピュリスト政党ANOが勝利し、反EU・反NATOの極右政党との連立を模索している。プラハでは数千人がEUやウクライナの旗を掲げ、ANOを率いるバビシュ前首相のウクライナ支援削減案などに反対する声を上げた。
ビロード革命記念日はチェコで最も盛大に祝われる国民の祝日。コンサートやキャンドル点灯など祝賀ムードもある一方、抗議の色合いも強まっている。