By Nandita Bose
[ワシントン 6日 ロイター] - ホワイトハウス当局者によると、トランプ米大統領は電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)との話し合いに興味はなく、会談は6日には行われない見通し。両氏が5日に互いに激しく批判し合い、仲たがいしたことを受け、大統領の側近らが電話会談を設定しようとしていたが、実現しない見込みという。大規模な減税法案を巡る確執がすぐには解決しない可能性を示唆している。
トランプ氏はこの日、複数の米メディアとのインタビューで、他の事柄に集中していると述べた。 CNNでは「イーロンのことなど考えていない。彼には問題がある。かわいそうな彼に問題がある」と語った。当局者によると、トランプ氏がマスク氏への支持を表明するためとして3月に購入したテスラの新車を処分する可能性もあるという。
一方、マスク氏はトランプ氏に直接言及はしなかったものの、トランプ氏肝入りの包括的な税制・歳出法案に対する批判を続けた。マスク氏は自身のソーシャルメディア「X」で、トランプ大統領の「大きくて美しい法案」は共和党に政治的な打撃を与え、36兆2000億ドルの国家債務を増大させるという他者の発言に同調。別のXユーザーによる、マスク氏が議会を批判しトランプ氏がマスク氏個人を批判したとの投稿に、「まさにその通りだ」と返信した。
ただ、マスク氏と話をした人々によると、同氏の怒りは収まり始めている。マスク氏の側近と話した人物によると、マスク氏はトランプ氏との関係修復を望むと考えられるという。
米政治専門ニュースサイトのポリティコは5日、ホワイトハウスの側近の取り持ちでトランプ氏とマスク氏が6日に電話会談すると報じていた。トランプ氏はポリティコに、マスク氏との決裂について「大丈夫だ」と述べていた。
トランプ氏とマスク氏の決裂を受け、テスラ株は5日に急落したが、6日の取引では一時5%超上昇した。