Foo Yun Chee
[ブリュッセル 17日 ロイター] - 欧州航空機メーカーのエアバス、フランスのソフトウエア企業ダッソー・システムズや欧州の90を超える技術系中小企業とロビー団体は、欧州連合(EU)欧州委員会のフォンデアライエン委員長らに対し、最先端技術への公共投資拡大に向けた政府系インフラファンドの創設を要請した。今月14日付の公開書簡をロイターが確認した。
ビルクネン・デジタル問題担当副委員長にも宛てた書簡は、最近の米国とEUの間の動向や米国の措置を踏まえると、欧州が主要分野で戦略的自律性を維持するための対策を講じることが喫緊の課題になっていると強調。「欧州はイニシアチブ(主導権)を取り戻し、極めて重要なデジタルインフラの全ての層にわたって技術的に自立する必要がある」と訴えた。
投資すべき対象はアプリケーションやプラットフォーム、メディア、人工知能(AI)のフレームワークとモデルといった論理アーキテクチャーから、半導体やコンピューティング、ストレージ、コネクティビティーといった物理インフラに至るまで多岐にわたると指摘。「欧州の現在の多重依存はセキュリティーと信頼性のリスクを生み、主権を危うくし、成長を損なう」とし、特に量子技術や半導体のようなバリューチェーン(価値連鎖)に資金を供給するには政府系インフラファンドが鍵になると主張した。
書簡では、EU加盟国政府が調達入札で「バイ・ヨーロピアン」政策を採用し、需要を喚起して企業の投資を促すことも提案。「その目的は、欧州以外のプレーヤーを排除することではなく、欧州のサプライヤーが正当に競争できる(そして投資を正当化できる)余地を作ることだ」と説明した。