11月後半には、ある民間企業が、30日から60日かけて試作品の壁の登りやすさや、その下が掘りやすいかを試す作業を開始するという。国境警備隊は、この企業名を明らかにしなかった。

最終的には、複数の試作品のデザインを組み合わせたものを採用する可能性もあると、ビラリアル氏は言う。

コンクリートのどっしりした壁には威圧感があるが、国境警備隊の活動にはマイナス面もある。壁を乗り越えようと近づいてくる人がいても、隊員の視界に入らないのだ。

「壁の大きさはそれほど問題ではない。(壁の向こうにいるのが)10人なのか30人なのか、ライフルを持っているのかを確認できるかどうかが問題だ」。国境警備隊に30年勤務して2011年に退職したロウディ・アダムスさんはそう語る。「それを確認した上で、どう対応するかを決めるのが大事だ」

試作品8種類のうち、2種類は反対側が透けて見えるデザインだ。

環境保護を訴える活動家は、コンクリートの壁を建設すれば、連邦政府の保護対象に指定されているヤマネコの一種オセロットも含めた野生動物の往来の妨げになると警告している。

また、コンクリートで壁を建設するには、世界最大級のコンクリートサプライヤーの参加がなければ困難だろう。メキシコのセメックスと

スイスのラファルジュホルシムはロイターに対し、壁関連のプロジェクトには参加していないと述べた。

Heather Somerville

[サンディエゴ(米カリフォルニア州) 23日 ロイター]

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