Mayu Sakoda

[東京 11日 ロイター] - ファーストリテイリングは11日、2024年8月期通期の連結業績(国際会計基準)予想を上方修正し、営業利益を従来の4500億円から前期比24.6%増の4750億円に引き上げた。3年連続で過去最高を見込む。6月までの業績を反映させたほか、円安に振れた為替が寄与。海外ユニクロ事業、国内ユニクロ事業ともに下期、通年で増収増益を見込む。一方、中国大陸・香港・台湾で構成する「グレーターチャイナ」は下期は減収減益(現地通貨ベース)となる。

通期営業利益見通しはIBESがまとめたアナリスト15人のコンセンサス予想の平均値4507億円を上回った。

海外ユニクロ事業は、東南アジアや北米、欧州で大幅な増収増益となった。グレーターチャイナは中国大陸と香港が下期が減収減益、通期で増収減益。消費意欲の伸び悩みや、異常気象などの影響を受けた。台湾は下期、通期ともに増収増益を見込む。

国内ユニクロ事業は下期、通期ともに増収増益を見込む。直近の既存店売上高は3カ月連続で前年比プラスを維持しており、キャンペーンや感謝祭が奏功した。

中国大陸は足元で苦戦しているが、出店戦略の転換、eコマース(電子商取引)による集客力強化といった事業改革を進めることで、来期から再成長を目指す。

潘寧中華圏担当上席執行役員は「中国は広いので、地域によって気候、体格や慣習などが全く違う」と話した。これまでチェーンストア展開により高効率・高成長を目指してきたが、転換期に差し掛かっているとして、異なる気候や文化に合わせた店舗戦略・商品構成に切り替える考え。

同社はグレーターチャイナ事業の売上収益を2028年8月期に1兆円とする目標を掲げている。潘氏は「現在の売上の状況においては十分に達成できる」と語った。将来的には売上収益3兆円、店舗数を3000へ拡大するとしている。

24年8月期第3・四半期(23年9月─24年5月)の連結業績は、営業利益が前年比21.5%増の4018億円と四半期として過去最高となった。北米、欧州、東南アジア、国内のユニクロ事業が大幅な増収増益となった。

配当予想は期末配当を175円から225円に、年間配当を350円から400円に増額修正した。前期の年間配当は290円。

通期の為替差益は、5月末のレート(1ドル156.80円)を期末の為替レートの前提とし、355億円を見込む。為替影響を除いた通期の営業利益見通しは前期比20%増となる。

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