<ISISの激戦地シリア・アレッポの瓦礫の山から救い出された子猫が歩んだ第2の家への道のりとは......>

トルコ軍とシリアの反体制派「自由シリア軍」がアレッポ県アル=バーブを過激派組織ISIS(自称「イスラム国」)から奪還した今年2月の戦闘で、崩壊した建物から一匹の野良猫が奇跡的に救出された。

2月27日付けの現地の報道によれば、トルコ軍の兵士、ウマル・オズカンは、アル=バーブの瓦礫の中で憔悴した猫を見つけた。生後8カ月の赤毛の子猫だった。エサを与え、トルコ語で平和を意味する「バリス」という名前も付けたが、戦闘のために飼うことはできない。オズカンがSNSで支援を呼び掛けると、シリアとの国境にあるトルコの町ガジアンテプの支援団体が引き取ってくれた。

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戦場から生還したバリスは「奇跡の猫」として多くのメディアに取り上げられ、里親の申し出は数千件にのぼった。その1つが、イスタンブールの出版社クルムズ・ケディ(トルコ語で赤毛の猫の意)だ。クルムズ・ケディの従業員はすぐに連絡を取り、バリスが一時的に保護されていたガジアンテプへ迎えに駆けつけた。

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今月上旬、バリスは、アル=バーブから145キロメートルの旅を終え、ついにイスタンブールにたどり着き、出版社の一員として迎えられた。ある社員は本誌に対し「無実の人々や動物が死んでいく中、バリスにもう一度生きるチャンスを与えられることは嬉しい」と語った。

バリスの新居は、イスタンブールの目抜き通り近くのタクシム広場から歩いてすぐ。平和と生き残りのシンボルとして、今日も訪れた人に希望を与え続けている。

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