世界標準で学ぶことの意義

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PDPは、武蔵大学の授業と並行して学ぶため、同大ならではの「ゼミ」を4年間受けられるのもメリットの一つ

 では、実際にプログラムに参加している学生たちはどのように感じているのだろうか。

 PDP1期生で今年9月からIPに進んだ遠藤開智さんは、

「正直言って、僕は高校まで部活に打ちこむ毎日で、英語もそれほど得意と感じたことはありませんでした。でも、入学時にPDPのことを知り、とても興味をひかれ、チャレンジしてみようと思ったのです。入学直後から英語づけで、さらにセブ島の語学研修では、ルームメイトも外国人。24時間、英語の生活で語学力を磨きました。その結果、入学当初はTOEIC500点未満だった僕が、IELTSスコア6.0でクリアできました。IFPに参加して思ったことは、レベルが高いにもかかわらず、理解しやすいということです。それは、熱心な先生のおかげもありますし、このプログラムのテキストがよくできているからだとも思います。現在、IPでは経済学や国際経営学、会計学、統計学、数学を学んでいて、毎日が充実しています」と語る。

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PDPの授業は世界最高水準のLSEが授業内容から試験・採点に至るまで責任をもち、担当教員の研修・模擬授業などを通じて質が保証されている

 もう一人、ガーナ出身のオフェイ・メヌ プリシラさんにも話を聞いた。プリシラさんは、1歳から中学3年まで日本で暮らし、高校はアメリカへ。英語と日本語の両方の力を伸ばしながら学べる大学を探して武蔵大学への入学を決めたという。

「英語と日本語で同じ分野の授業を並行して履修できるので、比較しながら理解できます。入学して良かったと思いますが、勉強は大変です。予習や課題をやっていると、すぐに夜中になってしまいます。最近は、授業の空き時間なども有効に使うように工夫して、友だち同士で教えあったり、授業がない時を見計らって先生に質問したりしています。PDPの受講生の間には強い仲間意識と良い意味での競争意識が共存していると思います。先生たちは本当に熱心に教えてくれるので、とても励みになります」と話す。

PDPを今後の大学改革に活かす

 現在、PDP受講生数は大学全体の1%にも満たない。しかし、その存在感は日増しに大きくなっている。東郷教授は、

「PDPを受講している学生は1年間でかなりの力がつきます。本学では1年次からゼミが必修で、私のゼミにはPDPの受講生とそうでない学生が半々ですが、発表などさせると如実にわかりますから、多くの学生にとって良い刺激になっています。PDPは本当に良いプログラムなので、一人でも多くの学生に受けてもらえるよう、さらに枠を増やせないか検討しているところです」と話す。

 今やグローバル化は、大学がこぞって掲げる喫緊の課題だ。

「2022年に迎える本学園の100周年に向けて、さらなるグローバル化を考えています。経済学部の取り組みはその端緒です。来年度からは、人文学部や社会学部でも、語学教育の強化やグローバルな学問の展開を考えたコースを開設していきます」と山嵜学長は語る。