[東京 21日 ロイター] - エレベーター大手フジテックが21日に開いた定時株主総会で、創業家出身の内山高一前会長による株主提案は全て否決された。一方、取締役9人選任など会社提案の議案は全て可決された。
内山氏側はフジテック株の約10%を保有しており、フジテックの経営を正常化させるとして弁護士など8人の社外取締役選任を株主提案していた。
フジテックを巡っては、今年2月の臨時株主総会で社外取締役3人を解任し、大株主の香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントが推す社外取締役4人選任され、経営はオアシス側に移っていた。3月には内山氏が会長職を解任されたほか、岡田隆夫社長ら社内取締役3人は今回の株主総会をもって退任する。
内山氏は総会後に会見し「会社は現状、オアシスに乗っ取られている。オアシスを追い出し、経営を正常化するまで戦う」との考えをあらためて示した。今回は考え方を株主に浸透させる時間が不足していたと振り返り、時間をかけて投資家に説明を尽くした上で、今後、取締役選任を求める臨時株主総会の開催も検討するとした。
一方、フジテックは「今後も上場企業に求められる最高水準のコーポレートガバナンスを忠実かつ確実に遵守するための取組みを進めるとともに、株主をはじめとするステークホルダーの期待に応えるべく、新生フジテックとしてグループ一丸となってさらなる企業価値向上を目指す」とのコメントを発表した。