[シドニー 13日 ロイター] - 13日公表のオーストラリアの企業景況感指数と消費者信頼感指数はともに先行き不透明感の高まりを示した。豪準備銀行(RBA)が追加利上げを示唆する中、企業活動は一段と減速し、消費者の信頼感は景気後退(リセッション)期の低水準近辺にとどまった。

ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)が発表した5月の企業景況感指数はプラス8となり、前月から7ポイント低下。企業の信頼感指数はマイナスに沈み、需要の先行指標である予約受注は減少し、目先の成長リスクを浮き彫りにした。

NABのチーフエコノミスト、アラン・オスター氏は「RBAの安定維持の試みが頓挫するリスクが高まっている」と指摘。中銀が過去の利上げの効果や基調的なインフレ圧力が適切なタイミングで鈍化しているかを見極めようとするため、今後数カ月の動向が重要になるとした。

同じ調査で労働コストと購入コストの伸びは加速しており、物価上昇圧力が根強いことが示された。

NABは一方、現行の引き締めサイクルでの政策金利の最終到達点の予測を引き上げ、0.25%の利上げをさらに2回実施して4.6%になると見込んだ。

ウエストパック銀行とメルボルン研究所が発表した6月のオーストラリア消費者信頼感指数は、前月比0.2%上昇の79.2となった。生活コストの高止まりと住宅ローン金利の高騰が購買力を圧迫している現状を浮き彫りにした。

1年後の家計と景気の先行きを示す指数はそれぞれ2.1%と0.1%低下。

大型家財道具を購入するには適した時期と考える消費者は減少し、関連指数は5.7%低下した。

ウエストパックのチーフエコノミスト、ビル・エバンス氏は「調査ではセンチメントの変化はほとんど見られなかったが、利上げの影響が大きく出ている」とし、「最も懸念されるのは雇用を巡る信頼感だ。これは昨年の消費者信頼感調査で唯一明るい点だったが、急速に冷え込んでいるようだ」と述べた。

今後1年で失業率が上昇するとの見方が強まり、関連指数は6.6%上昇して131.3となった。

住宅ローン金利の上昇を予想する割合は69.7%から75%に上昇した。

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