[パリ/ローマ 5日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)の2人の理事は5日、インフレが抑制されるまでECBは利上げを続けると述べた。

ECBは4日の理事会で、予想通り0.25%の利上げを決定した。利上げ幅はこれまでの0.5%から縮小したものの、ラガルド総裁は、インフレ抑制に向け利上げを「停止しない」と強調した。

ビルロワドガロー仏中銀総裁は5日、ラジオ・クラシックで「取り組みの本質的な部分は完了したが、おそらく、あと数回は利上げが実施されるだろう」との見通しを示した。

利上げ幅を縮小したことについては、利上げがインフレに影響を及ぼし始めていると説明。

「利上げの影響が経済に浸透してきたと見ている」と述べた。

この日発表された3月のユーロ圏の小売売上高は予想以上に減少。物価高や金利上昇が家計の購買力を弱めていることを示唆した。

またECBが5日公表した2つの調査では、エコノミストが今年と来年のインフレ率予想を5.6%、2.6%に下方修正し、企業が値上げペースを落としていることが明らかになった。

しかし4日の理事会に提出された調査は、インフレ率が2025年もECBの目標の2%を若干上回る公算で企業は賃金上昇を懸念しているという内容だった。ECBはこの調査を踏まえ、幅を小さくても利上げを継続する方針を固めたとみられる。

ビルロワドガロー氏は「(利上げの)スピードよりも期間のほうが重要だ。インフレが抑制されるまで、粘り強く取り組む」と語った。

さらに、インフレ率の2%への回帰について、25年までの達成を目指しているが24年末までに達成しようとするとの見方を示した。

シムクス・リトアニア中銀総裁は記者団に「(金利は)まだ十分高くない」とし「一段の上昇が必要」との見解を示し、「インフレ率を2%に下げるために必要な期間、金利を高水準に保つ」と述べた。

半面、ビスコ・イタリア中銀総裁は、金利がインフレ抑制に必要な水準に近づいている可能性があるとし、市場が予想するピークはECBにとって「重要な基準点」という認識を示した。

利上げを停止する前にECBは金利がどの程度の水準に到達することを望んでいるかという質問に対し、「おそらく現在の水準からさほど遠くないだろう」と応じた。

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