[シカゴ/ニューヨーク 29日 ロイター] - 米疾病対策センター(CDC)は新型コロナウイルスの新たな変異株の出現を監視するために、国際線航空機の排水を抽出検査することを検討していると明らかにした。

ゲノムの専門家で米スクリップス研究所の所長を務めるエリック・トポル氏は、航空機の排水を検査することでウイルスの変異をより明確に把握することが可能になるとの見方を示した。

中国からの航空機の排水を入手するのは「非常に良い戦術だ」とし「(ウイルスの)ゲノムデータを共有することに中国は極めて消極的なため、米国が監視方法を改善することが重要だ」と述べた。

CDCのノードランド報道官はロイターに宛てた電子メールで「排水の監視は重要な手段であることが分かっている。航空機の排水監視も選択肢になり得る」として、新変異株の流入を遅らせる手段の一つとしてCDCが検討していることを示唆した。

専門家によると、渡航前に検査を義務付けても新変異株が持ち込まれるのを防ぐことは難しい。

ミネソタ大学の感染症専門家マイケル・オスターホルム氏は「国境を閉鎖しても国境で検査しても大差ない。(流入を)数日遅らせる程度だ」と話した。

ジョンズ・ホプキンス大学の感染症疫学者デービッド・ダウディー氏は、ゲノムの監視を強化するのは重要で排水の抽出調査も有用だと述べた上で、検査には時間がかかると指摘した。

これらのデータを活用してウイルスへの対応能力をどの程度向上させられるかについては慎重であるべきと語った。

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