[マニラ 14日 ロイター] - アジア開発銀行(ADB)は14日、アジア開発途上国の今年と来年の経済成長率予想を下方修正した。ロシア・ウクライナ戦争、中国の新型コロナウイルス規制、世界経済の減速といった持続的な逆風に直面していることが背景。
2022年の成長率は4.2%と予想。9月時点の予想は4.3%だった。予想の下方修正は5回目。23年は4.9%から4.6%に引き下げた。
ADBはこの日公表した報告書で「アジア途上国の回復は続くが、ペースは失速すると予想される」とした。
中国の成長率予想は22年が3.0%、23年が4.3%。それぞれ従来予想の3.3%、4.5%から下方修正した。
ADBは「中国ではコロナ感染の散発的な発生、ゼロコロナ政策、不動産市場の低迷が依然として経済活動を妨げている」と指摘した。
域内の見通しにはばらつきがあった。東南アジアと中央アジアは22年の成長率予想が上方修正されたが、東アジアは中国の景気減速を背景に22年と23年の予想が引き下げられた。
アジア途上国のインフレ率はやや鈍化する見通しで、22年予想は従来の4.5%から4.4%に下方修正された。23年は4.2%を見込む。
ADBは、ロシア・ウクライナ戦争がコモディティー(商品)価格を再び高騰させ、世界的なインフレを招いて追加金融引き締めにつながる恐れがあるとし、成長見通しに対するリスクが残っていると警告した。