[香港 1日 ロイター] - スイス金融大手クレディ・スイスは中国事業拡大に力を注いでおり、今後アジアでは中国本土と香港の人員増加を最も加速させる見通しだ。シンガポールに拠点を置くアジア太平洋地域最高経営責任者(CEO)のエドウィン・ロウ氏がロイターに語った。

不祥事や多額の損失が相次いだクレディ・スイスは経営の抜本的見直しに向けて増資を実施するとともに、数千人規模の人員削減や、軸足を投資銀行からより収益の変動が小さい富裕層向け資産運用に移行する方針などを打ち出している。

ロウ氏は、こうした見直しの下でアジア太平洋地域でも業務の「簡素化」を目的に13拠点で事業基盤を再検討していると説明。それでも中国と香港は、より期待が持てる地域であり続けるとの見方を示した。

同氏は「今後5年間のアジア太平洋の人員に目を向けた場合、中国と香港は最も大きく伸びる市場になる。市場規模は中国の方が東南アジア、オーストラリアないしインドより大きいのは一目瞭然だ」と述べた。

クレディ・スイスは9月に公表したリポートで、中国の富裕層は2026年までに倍増すると予想している。また中国事業拡大の一環として同月に、中国の証券合弁会社の現地パートナー持ち分を買収し、完全子会社化することで合意した。

同氏によると、中国でプライベートバンクの顧客に向けた商品販売の免許を申請しているほか、中国国内に国内上場株取引ができる顧客を相手とする新会社を2─3年かけて立ち上げる作業も行っているいう。

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