[リビウ(ウクライナ) 13日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は13日、国内の親ロシア派有力政治家の拘束を解くことと引き換えに、ウクライナ人戦争捕虜を釈放するようロシアに求めた。戦闘の長期化が予想される中、米国はウクライナに追加の軍事支援を行う構えだ。

バイデン米大統領は12日、ロシアのウクライナ侵攻が「ジェノサイド(集団殺害)」に該当するとの見方を初めて示した。その後、発言を補足する形で、法的手続きによって最終的に認定されることになると述べた。

ウクライナ当局は同日、「野党プラットフォーム―生活党」の党首でロシアのプーチン大統領と親交が深いビクトル・メドベチュク氏を逮捕したと発表。同氏は昨年に国家反逆容疑で捜査対象となり、今年2月に自宅軟禁から逃亡したと当局が公表していた。不正行為は否定している。

ゼレンスキー氏は早朝のビデオ演説で「ロシアには(メドベチュク氏)と、ロシアの捕虜になっているウクライナ人との交換を提案する」と述べた。

タス通信によると、ロシア大統領府(クレムリン)の報道官はメドベチュク氏が手錠を掛けられている写真を見たが、本物かどうかは分からなかったと述べた。

<和平交渉は行き詰まり>

プーチン大統領はこれに先立ち、1週間余ぶりにウクライナ戦争について公の場で発言。ロシアは軍事作戦を「規則正しく冷静に」継続すると述べ、安全保障などの目的が達成できると確信していると表明した。

また、ウクライナとの和平交渉は「再び行き詰まった」との見方を示した。

発言中は、要点がまとめらないまま話を続けたり、口ごもる場面が多くあった。プーチン氏の特徴でもある冷徹な表情は時折見せただけだった。

一方、米政府が早ければ13日にウクライナに対する7億5000万ドルの追加軍事支援を発表すると、事情に詳しい関係者2人がロイターに述べた。

<ロ軍の化学兵器使用は未確認>

ウクライナ南東部ドネツク州のキリレンコ知事は、ロシア軍に包囲されている同州マリウポリで化学兵器が使用された可能性があるとの情報について、確認はできないと述べた。

米英は、ロシア軍が化学兵器を使用した可能性について検証を進めている。

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