<ワールドシリーズ第3戦で異例の4連続申告敬遠...それでも最後にはドジャースが勝っていた理由>


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称賛の言葉も手あかまみれ
後ろに強打者が2人いても

野球の常識を次々と覆してきた大谷翔平は、今年のワールドシリーズ(WS)第3戦でさらに新たな次元に踏み込んだ。

この頃の大谷は、彼自身の基準からしても異常なほどの勢いがあった。10月27日の第3戦では7回裏にホームランを放ち、ドジャースはブルージェイズに5-5と追い付く。この時点で本拠地ドジャースタジアムでの大谷の直近8打席の結果は──ホームラン、四球、ホームラン、ホームラン、二塁打、ホームラン、二塁打、ホームラン。まるでマンガだ。

そして9回裏。大谷の打席でブルージェイズは、今やMLB(米大リーグ)では時代遅れとされる戦術を選択した。敬遠である。

MLBでは過去数十年にわたるデータの分析から、相手チームに意図的に走者を許すのは得策ではないという結論が導き出されている。2000年代までは3試合に1回のペースで見られた敬遠だが、今では10試合に1回にまで減っている。

だがWS第3戦の9回裏、1死走者なしの場面で、ブルージェイズのジョン・シュナイダー監督は大谷を申告敬遠した。大谷は盗塁を試みたが失敗し、試合は延長戦に突入した。

11回裏に2死走者なしで大谷が打席に立つと、シュナイダーはまたも申告敬遠を選択。13回裏の2死三塁の場面でも、15回裏の1死走者なしでも大谷を歩かせた。

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延長18回を戦い、9出塁した翌日の第4戦では先発のマウンドに HARRY HOW/GETTY IMAGES
称賛の言葉も手あかまみれ
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