調査会社テックインサイツのダン・ハッチソン副会長は「莫大な資金が市場を駆け巡り、需要を押し上げている」と述べ、このところ半導体やデータセンター関連で大型の案件が活発化していると指摘した。

モルガン・スタンレーによると、アルファベット、アマゾン・ドット・コム、メタ、マイクロソフト、コアウィーブなどハイテク大手は今年AIインフラに4000億ドル(約60兆円)を投資する見込みだ。アナリストは、こうしたAI関連の設備投資ブームに、従来型データセンターやパソコンの更新サイクル、さらには予想を上回るスマートフォン販売が重なって非HBMメモリー半導体の供給不足が深刻化し、価格上昇が起きたと分析している。

また、従来型データセンター事業者は17-18年の前回のブーム期に購入したサーバーのアップグレードや更新を始めている。

ゴンナーマン氏はデータセンター事業者について、「6―8カ月前まではDRAMであるDDR5サーバーメモリが供給過剰だった。しかし今ではDDR5サーバーモジュールの平均販売価格は急騰している。マイクロン、ハイニックス、サムスンにとってはまさに朗報だ」と話した。

テックインサイツのデータによると、さまざまな用途で使われるDRAMのスポット価格は今年9月には前年比でほぼ3倍に跳ね上がった。4月時点では前年比4%高にとどまっていた。

DRAM半導体の平均在庫期間は23年初頭には31週間だったが、1年前には10週間となり、現四半期にはわずか8週間にまで短縮した。

スーパーサイクルに慎重な見方も