「コメディーとドラマ、苦しみと喜びは別々のものではなく、いつも重なり合っている」と、ローチは言う。マクナマラの脚本では、夫婦ゲンカがエスカレートする「最後の最後まで(和解の)希望が存在し続けている」と語る。

マクナマラは、現代の多くの夫婦が抱えるダイナミクスを物語の中心に据えることにした。「私の知り合いのほとんどのカップルは共働きだ」と、彼は言う。「彼らを見ていると、仕事で成功したいという思いが結婚の障害になることもあると感じる」

そんな微妙なバランスも、コールマンとカンバーバッチの手にかかれば、ごく自然なドラマに仕上がる。「これだけ素晴らしい脚本と俳優がそろっていれば、あとは適切な場所にカメラを置いておくだけで十分だ」と、ローチは笑う。「私は少しばかりアイデアを提供しただけだ。俳優としての彼らの基本的な実力は申し分なかったからね」

ただし、この手の映画の良し悪しは主演俳優の演技力だけでなく、2人の相性で決まる。その点、コールマンとカンバーバッチの組み合わせは最高だった。これが初共演だというのが意外なほど、ぴったり息が合っていた。

ウイットと才能と魅力にあふれる2人に、本誌H・アラン・スコットが話を聞いた。

コールマンとカンバーバッチへのインタビューの模様
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主演2人が語る、本作での変化
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