<英ポーツマス大学は、脳波計を利用し、目に見えない不安を可視化した>

これまで、不安とは、世界中で何百万人もの人々が日々経験しているが、「目に見える」ものではなかった。

【動画】正常な不安は?不安障害とは?

しかし、英ポーツマス大学の科学者たちは、不安を可視化する脳スキャン技術を開発した。この技術は、不安の理解、診断、治療を改善することを目的としている。

従来の不安研究では「接近―回避型葛藤」、すなわち良い選択肢とあまり良くない選択肢を比較するような状況に焦点が当てられてきた。

しかし、今回の研究では、人が「勝ち目のない状況」、つまりどちらを選んでも悪い結果になるような二択に直面した際の葛藤、「回避―回避型葛藤」が、脳内でどのように不安を生じさせ、どのような経過をたどるのかをマッピングした。この不安は、より現実的な不安の状況を反映すると考えられている。

論文著者で神経心理学者のベンジャミン・ストッカーは、「不安は脳内でさまざまな形で現れる。我々の研究は、どの選択肢もネガティブに感じられるような『勝ち目のない葛藤』に関わる状況に着目した。この種の葛藤に対して脳がどう反応するのか、リアルタイムで調べた最初の研究だ」と本誌に語った。

「これまで誰も見たことがなかったような、不安に関わる複雑な意思決定が脳内でどのように展開されるのか、初めて視覚的に捉えることができた」

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勝ち目のない状況下では、脳に何が起こる?
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