<世界の温室効果ガス排出量の約15%を占める畜産。世界中で肉の消費量がアップしているが、未来は「別の方向」にあるのかもしれない──>

空前のタンパク質ブームだ。米穀物大手カーギルが今年4月に発表した報告書によると、昨年はアメリカ人のなんと6割がタンパク質の摂取量を増やした。それに伴い、肉の消費量も増加している。

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この状況に、環境保護活動家は警鐘を鳴らしている。畜産は世界の温室効果ガス排出量の14.5%を占めていて、森林破壊の大きな原因にもなっているからだ。

「最大のリスク要因は、タンパク質と肉が同一視されがちなことだ」と、非営利団体「気候のための食料連盟」の創設者イブ・トゥローポールは本誌に語る。

「責任ある医療のための医師委員会」と調査会社モーニングコンサルトの調べによると、アメリカの成人の90%近くは、タンパク質を十分に摂取するためには肉などの動物性食品を食べる必要があると誤解している。植物ベースの食事では筋肉が付かない、と思い込んでいる人も20%余りに上る。

その半面、人々はもっと多様な植物ベースのタンパク質の選択肢を求めていると、9月下旬にニューヨークで行われた気候変動関連の大型イベント「クライメート・ウイークNYC(Climate Week)」(本誌米国版もスポンサーとして参画)でトゥローポールは指摘した。

「サステナビリティー(持続可能性)をめぐる議論の問題点は、オール・オア・ナッシングになっていること」だと彼女は語る。「サステナビリティーを重視して生きるには、乳製品や肉を全て諦めなくてはならない、あるいは代替肉製品を買わなくてはならないという思い込みがある」

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