睡眠不足は満腹ホルモン「レプチン」の働きを低下させ、空腹ホルモン「グレリン」の分泌を増やすなど、内分泌系のバランスを乱してしまう。

その結果、睡眠の質が悪い人ほど食べる回数が増え、高カロリー食品を選んでしまうのだという。

「食生活が変わらなくても、慢性的な睡眠不足によって体重維持が難しくなります。ある若年層の研究では、睡眠不足のグループは食事量が同じでも体重増加のリスクが高いことが示されています」(ロールシャイブ博士)

その理由として、まず睡眠制限が代謝を遅らせ、眠気や疲労によって身体活動が減ってしまう。睡眠不足はまた、カロリー利用を炭水化物の酸化(グルコースをエネルギーに変換する過程)へとシフトさせると同時に、脂肪の酸化を抑制する。その結果、脂肪の蓄積が促進されてしまうのだという。

睡眠不足は脂肪燃焼よりも糖の消費にエネルギー利用を誘導する傾向があり、その結果、脂肪の蓄積が進んでしまうのだという。

さらに、睡眠不足は交感神経(いわゆる「闘争・逃走反応」)の活動を高め、コルチゾールの分泌を増加させる。これが肝臓での糖の生成を促し、インスリン感受性を低下させ、糖代謝の低下を招くのだ。

また、腸内細菌のバランスも代謝に大きな役割を果たしているが、慢性的な睡眠不足がこの繊細なバランスを崩してしまうという。

ストレス抑制・健康的な代謝の8つのヒント
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