
ファスベンダーはブランシェットとの化学反応について、深く考えすぎることはなかったと振り返る。
「ケイトのような人と組む醍醐味は、役柄の関係性を深く議論しなくていいことだ。彼女が何をやろうとしているのかを見て、素直に反応して、湧き上がってくるものをぶつける。こんなに素晴らしい経験豊富な人と共演するのは楽しくてたまらない」
こうした自然なアプローチは、性的関係の緊張感がにじみ出る洗練されたスリリングな作品にうってつけだ。
職場恋愛に翻弄されて
諜報の世界における情愛の倫理観の曖昧さを行き来するのは、ジョージとキャスリンだけではない。他の4人の「容疑者」も同様だ。
職場恋愛の力学に翻弄される諜報員ジェームズ(ジミー)・ストークス大佐(レゲ・ジャン・ペイジ)と局内カウンセラーで医師のゾーイ・ヴォーン(ナオミ・ハリス)。
情報分析官のクラリサ・デュボース(マリサ・アベラ)と諜報員のフレディ・スモールズ(トム・バーク)の関係も激しく揺れ動く。
次のページ