<アジアと欧州間の海上輸送時間を半減、日本の港湾を経由する必要性が低下する可能性も>

中国のコンテナ船が北極航路を通じて欧州へ向かう初の定期航行に乗り出した。北京はこの試みを「北極エクスプレス」と称し、航行時間は従来の海上ルートのほぼ半分の18日間を予定している。

◾️北極エクスプレスの航路(赤のライン)
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中国の国営メディア「環球時報」によれば、この新ルートは寧波、上海、青島、大連などの港と、オランダのロッテルダム、ドイツのハンブルク、ポーランドのグダニスクといった欧州の港を結ぶ。

この航路は、従来利用されてきたスエズ運河経由(約40日)や喜望峰経由(約50日)のルートよりも大幅に短く、鉄道輸送(約25日)とも競争できる。気候変動によって、かつて氷で閉ざされていた北極海の北東航路(ノルウェーおよびロシア沿岸を通るルート)の海氷が融解し、通行が可能になったことが背景にある。

もはや試験運航の時期は終わった。リベリア船籍の定期運航コンテナ船「イスタンブール・ブリッジ」を北極ルートに投入することで、中国はアジアと欧州間の物流の構造を変える意思を明確に示した形だ。欧州向けの輸出入において、日本の港湾を経由する必要性が低下する可能性がある。

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