現在のGLP-1薬の多くは皮下注射が必要

研究チームは、セマグルチドのようなGLP-1受容体作動薬によって、平均15%以上、場合によっては20%以上の体重減少が報告されており、心血管リスクの低下などの健康効果も確認されていると述べる。

ただし、現在主に使われているGLP-1薬の多くは皮下注射による投与が必要だ。これが一部の患者にとって治療の障壁となっている可能性がある。

今回の試験にはいくつかの限界があることを、研究チームは認めている。例えば、承認済みの他の肥満治療薬との比較が行われていない点や、BMIの基準値が白人集団をもとに設定されており、脂肪蓄積による健康リスクを抱えながらもBMIが比較的低い人々が除外されている点などが挙げられる。

また、今後、肥満治療薬の選択肢が増えることは、治療の継続率や効果にも影響を与える可能性がある。

一方で、この試験の強みとしては、大規模かつ多国籍の被験者集団を対象としている点がある。被験者のうち、35%以上は男性だった。今回の結果は「高価な注射薬へのアクセスが限られている人々にも、肥満治療の選択肢を広げる可能性を示している」と、ウォートンは言う。

なお、オルフォグリプロンは現時点で、米食品医薬品局(FDA)を含むいかなる規制当局からも承認を受けていない。

別の新たな研究では、セマグルチドの経口投与も安全かつ有効である可能性が示されている。

糖尿病治療薬「オゼンピック」の注射剤を開発したノボノルディスク(デンマーク)が発表した研究では、205人の肥満患者が64週間にわたってセマグルチドの経口薬を服用し、102人がプラセボを服用した。

セマグルチド新実験でも体重減少を確認、副作用は...
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