スペインの左派政権は以前からデモ参加者に理解を示しており、イスラエルのチームは大会から撤退すべきだと主張していた。イスラエル・プレミアテックは選手のユニフォームから国名を外して最終日まで出場を続けた。

この騒動は政治や外交にも波紋を広げた。イスラエルのギデオン・サール外相は15日、サンチェスがデモを助長したと非難。マドリード市の保守派市長ホセ・ルイス・マルティネス=アルメイダも首相を批判し、「首都マドリードにとって悲しい日だった」とコメントした。

優勝したデンマークのヨナス・ヴィンゲゴーは、表彰式が中止されたため、代わりに、チーム関係者がホテルの駐車場で非公開のセレモニーを開き、祝勝を行った。

今回のブエルタでは3週間の開催期間中、抗議デモが日に日に過激化し、短縮や遅延を余儀なくされたステージもあった。スペイン当局は15日だけで約10万人がデモに参加したと推定するが、独立機関による検証は行われていない。

大会ディレクターのハビエル・ギリェンは、今後、自転車以外の国際大会にもイスラエルチームの参加の是非を巡る議論が広がる可能性があると指摘。「今後、国際機関は判断を迫られる。自転車界としても議論が必要だ」と語った。

「悪いのはハマスの方」
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