「2人は大きく息を吸って、最後となる息を同時に吐いた」

誕生後、双子はルブランの胸の上に横たわりながら洗礼と堅信礼を受けた。「私は娘たちに『ママもパパも大丈夫だから。もう離れてもいいよ。イエス様のいる天国へ行っても大丈夫よ』と言った。それから夫が2人を抱いてキスをした。2人は最後に大きく息を吸って、地上で最後となる息を同時に吐いた。抱き合ったまま、パパの腕の中で安心して旅立っていった」

娘たちが亡くなった後も、ルブランは娘たちの記憶を大切にしている。6か月間、母乳を地元の家族やミルクバンクに寄付した。友人たちは記念品を作り、家族は今も娘たちの墓参りを欠かしていない。

そして夫妻は、この経験を発信し続けることで人々に勇気を与えたいと考えている。「たくさんの人たちから中絶に対する『考えが変わった』という声が届いている」と彼女は言う。

「命にチャンスを与えることが、どれだけ美しいものになり得るかに気付いてくれたら嬉しい。誰であれ、苦しみや悲しみは避けられない。それでも、私たちには生きるチャンスがあり、それは素晴らしいことだと思う。人生が長かろうが短かろうが、命には価値がある」

現在、生後6か月の娘を持つ母となったルブランは、天国にいる姉たちのことを娘に伝えている。「今は娘を見ながら、あなたのためなら何だってすると話しかけている。お姉ちゃんたちの時と同じように」

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 米イラン合意 トランプの密約
2026年6月30日号(6月23日発売)は「米イラン合意 トランプの密約」特集。

イランが有利に見える14項目の覚書にはアメリカとの「談合」が隠されている

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます