モンティグ氏は、今回目撃したサメはウバザメ(basking shark)ではないかと考えている。

米フロリダ州ローリンズ大学の生物学教授 H・ボビー・フォキディス氏も本誌に対し、「水面上の映像だけで種を特定するのは難しいが、場所や外見から判断してウバザメの可能性が高い」と述べている。

「ウバザメ特有のとがった鼻先や巨大な口、非常に長い鰓裂(さいれつ)といった特徴は確認しづらいが、これがスコットランドで撮影された映像なら、あの冷たい海域に現れるサメの種類はそう多くない」

さらに教授はこう付け加える。「映像に映っているのはかなり大きなサメで、目立つ背びれと、白っぽいまだら模様が確認できる。寒いスコットランドの海では、それだけでウバザメと判断してよいだろう。他にこの海域に頻繁に現れる大型のサメはほとんどいない。ウバザメは世界で2番目に大きいサメで、全長9メートルを超えることもある。映像の個体も十分に大きいが、さらに成長する可能性がある」

モンティグ氏は、撮影が自然保護法を守って行われたことも強調した。「スコットランドの野生動物保護法に従い、サメが採餌している間も常に100メートル以上の距離を保って観察していた」と本誌に語っている。

「たまたま運よく、好奇心の強いサメが数匹、自分から近づいてきたんだ。動画を見ればわかると思うけど、こっちはパドルを漕いでいなくて、サメの方から寄ってきているのがはっきり映っている」

ウバザメに近づくと法律違反に?
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